宮津のソウルフードだった宮津駅前で商売されてた「カレー焼きあかふく」。
おばちゃんが晩年はお店の暖簾がかかってたらラッキー!「よっしゃ買って帰ろう!」ってなもんでしたが、宮津の人は誰でも1度は食べたことのある回転焼きです。
長細い回転焼きで、メニューは「カレー・あんこ・クリーム」がありました。
そのまま食べる人もいれば、ウスターソースをかけて食べる人や、1度トースターで焼いて食べるなんて人もいました。
なんと言ってもカレー焼きのおばちゃんの松田さんに喋りに行く感覚でした。必ず行ったら「お父さん元気か?」や「寒いでなぁ風邪ひかんときよ」とか「予約は聞かへんで!焼けるのを待っといて」とかおばちゃん節を沢山聞かせてもらってました。
家に持って帰ったらあ必ずカレーが取り合いでした。
おばちゃんにもう会われへんし、
もうあの味は食べることが出来ひんのかぁ~(;´д`)
どのお店も宮津で長く商売されて賑やかかった宮津の商売が閉まっていくのが本当に残念でなりませんでした。
廃業された後はすぐお話を聞くことがありました。その中で欲しいものあったら貰って欲しいとお声かけをよくいただきます。
その中で「包装紙」を頂いてコレクションしていました。
包装紙はその店の商品を包んで手渡されていた大事なアイテムです。使い終わったら面影がなくなってしまうのが嫌でした。
どうにかお店があったことを残せる事が出来ないかと思ってました。 「手ぬぐい」はハチハウスでもずっとコレクションして使っているものでした。生活の中で使われるアイテムでいつもそのデザインを感じられる手ぬぐいにしたいと思いました。
私も自分の店を形に出来た事は1人で全部出来た訳ではありません。山ほど沢山の方に助けていただきお宿の仕事をさせて頂いてます。
自分がチャレンジしてみたい事を応援してくれた人がいるから出来ています。
今はひたすら次のチャレンジしたい方にお返ししたいと思ってます。
手ぬぐいの売上の一部を、次の起業してみたいという方や何かをチャレンジしたいと言う方に、お渡し出来たらと思ってます。
市桃PROJECTと「市桃」とは父親のばーちゃんが宮津の芸妓で源氏名でした。孫である私にしか使うことの出来ない名前です。そして「市桃」もこの先そんな芸妓さんがいた事も伝えていきたいことです。
市桃ばーちゃんと宮津で老舗のバイク屋をやっていた父親のDNAを引き継いで、宮津の次なる商売人の背中を押せたらなと思っています。